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枕花 [クレマチス]

昨日はさすがにブログ記事を書けませんでした。今日も同じなんですが、妻が普通にブログ記事を書いて・・・というので今夜は書くことにしました。

「どこの馬の骨かわからないのに娘をやれないよ」
最初に挨拶行った時に、妻のお父さんに言われた最初の言葉です。

その後、事あるごとに「そう言われたよね~」と言うと、恥ずかしそうに「忘れた!」と言ってました。

そんなお父さんに1~2年前から時々、「〇〇(妻の名前)を頼んだぞ」と手を握られることがよくありました。

そんなお父さんが、先週、うっ血性心不全、誤嚥性肺炎で入院することになり、入院で一端良くなったと思ったら、週末に危ない状態になりました。妻が見舞おうとして義兄に相談したら、病院に埼玉からの人は娘でも面会できないと言われたとのこと。新型コロナ等の感染予防で同居する家族しか面会できないらしく、近所に住む実の弟である叔父さんも面会できないとのことでした。私たちも仕方なく、新型コロナの緊急事態宣言が解除され、県をまたぐ移動の自粛も解かれたら会いに行こうと言っていた矢先、昨日永眠することになってしまいました。87歳でした。新型コロナの流行が無ければ、田植え応援隊に行って元気なうちに会えたのに、そして週末駆けつければ、死に目にも会えたかもしれないのに・・・。

現在、この記事を書いているということは、こんな事態になっても宮城に行っていません。私たち夫婦は、義兄と相談して埼玉県の緊急事態宣言、外出自粛、県をまたぐ移動が解除されるまで妻の実家に行かない、つまり葬儀にも参列しないという選択肢を選びました。埼玉から参列して、自分たちが原因でなくても感染者が出た時点で、双方嫌な思いをすることになるのでぐっと我慢することにしました。特に長女である妻はすぐにでも飛んで帰りたい心境だと思うのですが、その妻が高齢の母親、親族への感染のリスクを考えたら行けないと考える以上、私は何も言うことはできません。今、自分たちに自覚症状が無くても、不顕性感染の可能性を100%否定できない以上、迷惑をかけるリスクを選択したくないし出来ないです。今日の納棺式で、宮城県在住の親族が多いため、私たちが来ていない理由がわからず、何故来ないという疑問視する声があったようですが、義妹がいちいち説明してくれたようです。心苦しいですし、悲しいですし、辛いです。埼玉で"のほほん"としていて良いのか、新型コロナなんて関係なしに駆けつければと何度も思いました。

葬儀も、義兄が地区の世話人と相談して、お清めの会食なしで親族だけの葬儀になりました。私は会社に事情を説明し、忌引きのための特別休暇を移動の自粛が解除された後に取得することを認めてもらいました。私が出来たことは私が撮影したお父さんの写真を遺影として使ってもらうようにしただけです。


新型コロナの流行が、こんな悲しい事態を引き起こすとは思いもしませんでした。


妻は昨日、お父さんもその方がきっと喜ぶからクレマチスの記事を書いてと言ってくれましたが、さすがに昨日は書けませんでした。


今日は亡きお父さんへの枕花としてクレマチスの花を写真で送ります。枕花はマナーとして控えめな籠花を送るようですが、真逆な花ですが、私らしい花を送ることにします。

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Kazaguruma

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